OAフロア配線撤去の費用と注意点|二重床オフィスの原状回復

OAフロアの配線撤去は「通常の撤去より複雑」
OAフロア(二重床・フリーアクセスフロア)は、床下に配線スペースを設けた構造で、多くの中〜大規模オフィスで採用されています。このOAフロア内に敷設された配線の撤去は、通常の露出配線や天井裏配線とは異なる特殊な作業が必要であり、費用も高くなる傾向があります。
本記事では、OAフロア内の配線撤去の作業内容・費用相場・注意点を詳しく解説します。
OAフロア配線撤去の作業内容
OAフロア内の配線撤去は、大きく以下のステップで進みます。
ステップ1:フロアパネルの開口
撤去対象の配線が敷設されているエリアのフロアパネルを取り外します。パネルは専用の吸盤工具で取り外すため、パネル自体に傷がつかないよう慎重に作業します。
ステップ2:床下配線の撤去
床下空間に敷設されたLAN配線・電源配線・電話配線などを撤去します。配線が複数のゾーンにまたがっている場合は、ルートを追いながら順次撤去します。
ステップ3:フロアコンセントの撤去
OAフロア上に設置されたフロアコンセント(床面コンセント)を撤去し、開口部を塞ぎます。電源コンセントの撤去は電気工事士の資格が必要です。
ステップ4:フロアパネルの復旧
取り外したフロアパネルを元の位置に戻し、パネルの損傷がないかを確認します。
OAフロア配線撤去の費用相場
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| フロアコンセント撤去 | 10,000〜30,000円/箇所 |
| 床下LAN配線撤去 | 800〜2,500円/本 |
| 床下電源配線撤去 | 3,000〜10,000円/本 |
| フロアパネル開口・復旧 | 500〜1,500円/枚 |
通常の天井配線と比較すると、フロアコンセントの撤去は1.5〜2倍程度の費用がかかります。これは、フロアパネルの開口・復旧作業が追加されるためです。
OAフロア配線撤去の注意点
注意点1:撤去義務の範囲を確認する
OAフロア内の配線は、入居前から存在していたものと入居後に自社で追加したものが混在していることがあります。入居時の図面や引き渡し書類を確認し、自社設置分のみが撤去義務の対象であることを明確にしましょう。
注意点2:フロアパネルの損傷に注意する
OAフロアのパネルは、取り外し・復旧の際に損傷するリスクがあります。損傷した場合はパネルの交換費用が発生するため、作業前に現状のパネルの状態を写真で記録しておくことが重要です。
注意点3:電気工事士の資格確認
フロアコンセントの撤去は電気工事士の資格が必要です。LAN配線の撤去のみを行う業者に電源系の撤去を依頼しないよう注意してください。
注意点4:アスベスト含有材の確認
古いビルのOAフロアには、アスベストを含む建材が使用されているケースがあります。1975年以前に建設されたビルでは、事前にアスベスト調査を行うことが義務付けられています。
費用を抑えるポイント
OAフロア配線撤去の費用を抑えるためには、AI査定ツールで適正価格を把握してから業者と交渉することが有効です。フロアコンセントの箇所数・床下配線の本数を事前に把握し、見積もりの数量と照合することで、過大計上を防ぐことができます。
また、LAN撤去・電源撤去・OAフロア配線撤去を同一業者にまとめて発注することで、スケールメリットによる割引を引き出せる場合があります。
まとめ
OAフロア内の配線撤去は、通常の配線撤去より費用が高くなりやすい工事です。撤去義務の範囲を正確に把握し、適正価格を確認した上で業者を選ぶことが、不必要な出費を防ぐ最大の対策です。